王都キィンベルに向かうと隕石が目前にまで迫っていた。
そんな・・・もう・・・
まだ望みはあるキュ。 王都を守るバリアが破壊される前に永久時環を起動させるキュ。
あれがキュレクスさんの言っていた王都を守る障壁。
虚ろな表情のクオードがやって来た。
クオード!今すぐ永久時環の封印を解いて! 時見の鍵があれば出来るはずだから!。
あれを止めるだと・・・ そんなこと出来る訳がない・・・もうおしまいだ・・・
しっかりしなさい、クオード!皆が見ている。 王なら民の前で屈する姿を見せてはいけない。 永久時環は建国王レトリウスの遺産よ。
あれを使えばこの危機も乗り越えられるの。 でもその封印を解除するのはエテーネ王にしか出来ない。
私達は永久時環の前で待ってるから。 必ず来るのよ。 あなたがエテーネの国王ならば。
メレアーデとかーたんゆあは項垂れているクオードを置いて永久時環に向かった。 永久時環の前に着いたがクオードに封印を解除してもらわないと動かせないので、クオードが来るのをじっと待った。 すると時見の鍵を持ったクオードがやって来て、しょんぼりしたまま永久時環の封印を解く。
なんとか封印が解けたキュ。 次はメレアーデの出番だキュ。 まず永久時環に貯蔵された莫大な時渡りの力を使うために装置と使用者の同期を開始するキュ。 頭の中で命じるだけでリストレットが永久時環に意思を伝えてくれるキュ。
メレアーデが永久時環との同期を始めると、マローネとキュロノスが現れた。
汝らはこのまま滅びるべき存在。 これ以上時を歪めることは許されぬ。 消えよ。新たなる異分子。
その様子をぼーっと見ていたクオードがやっと目を覚ます。
狙いは姉さんか!
マローネが力を使い果たして倒れ込む。
「所詮は代用品か・・」
悪しき存在を産み落とした祖先の過ちを今代の王がこの手で断ち切る! エテーネの歪みを正すため、滅びよ!時見の箱!!
キュロノスの力が弱まったスキをついて、クオードが一太刀を浴びせる。
「グギイイアア!」
しかしすぐにキュロノスの反撃に合い、光の楔で身体を貫かれた。
おのれ・・・エテーネの血族め。
かりそめの物といえども、この我が器を損壊せしめるとは。 やむを得ぬ。 ここは退き壊れた器を捨て、真なる器の羽化を急ぐとしよう。 来る終焉の訪れを震えて待つがよい。
キュロノスとマローネは消え去った。
メレアーデが永久時環との同期を終えたようだ。
かーたんゆあ・・・私どうしちゃったのかしら。
同期中、メレアーデの意識は無かったようだ。
驚いている場合じゃないキュ。 メレアーデ、今すぐ永久時環を操作して隕石の落下を食い止めるキュ。 念じるだけで出来るからやってみるキュ。
メレアーデが永久時環を操作すると、隕石の落下が止まった。
すごいわ。完全に止まった。
今はあの隕石の時間を遅らせただけキュ。 でもこれで隕石が地面に到達するまで約100年の時間が稼げたキュ。
倒れているクオードに気がつくメレアーデ。
クオード!ああ、なんてことなの・・・
姉さん・・・隕石はどうなった?
クオードの最後を悟ったメレアーデが嘘をつく。
大丈夫。隕石は消えたわ。 もう何の心配もいらないのよ。 もう何も起こらない。エテーネは救われたのよ。私はあなたを赦すわ、クオード。 幾千、幾万の憎しみが向けられようとも、私だけはあなたを赦す。
ありがとう、姉さん・・ 知られるのが・・怖かった・・
姉さんに・・グルヤンラシュの・・
あなたがやったことを聞いたときはショックだったし、悲しかったわ。 叱り飛ばしてやりたかった。
でもね、何があっても私はクオードのお姉さんよ。 あなたを憎んだり嫌いになったりなんて出来ないわ。
クオードがエテーネルキューブを取り出す。
姉さん・・エテーネを・・頼む・・
一人にして・・ごめん・・
クオードは息を引き取った。
メレアーデが涙をこらえながらエテーネルキューブを受け取る。
では行きましょう、かーたんゆあ。 私達にはまだなすべき事があります。
いよいよ時獄の迷宮に向かうキュね。 そのための知識はキュレクスからしっかり受け継いでいるキュよ。 時獄の迷宮に行く方法だけど、キューブにちょっとした設定を施すだけで行けるようになると判明したキュ。
二人ともキューブを出すキュ。 早速設定し直すキュ。 二つのエテーネルキューブに設定施すキュルル。 上手くいったキュ。
行きましょう、時獄の迷宮へ。 みんなでマローネ叔母様を救い出し、キュロノスを倒しましょう。
かーたんゆあとメレアーデはそれぞれのエテーネルキューブを使って時獄の迷宮に向かった。
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こちらの文章は
ドラゴンクエストX(DQ10)ネタバレストーリーまとめ 様より
お借りさせていただきました。